- 作者: 江國香織
- 出版社/メーカー: ホーム社
- 発売日: 2002/03/05
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- 作者: 藤堂志津子
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2005/07
- メディア: 単行本
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いずれも短編集。
「泳ぐのに・・・」では、恋愛してる頃の楽しさ、
彼の名前を口にするだけでとろりん(*^・^)としちゃうような女の子の話がいくつかあって、
懐かしいようなこそばいような。
だんなさんにもこんなだったよなぁ・・・と思い出して。
まぁ、全くなくなっちゃったわけじゃないから・・・ね(^・^)
食事をしまくる話「うんとお腹をすかせてきてね」が好きかな。
作者のあとがき*1にうんうんと頷ける本でした。
「情夫」は、もうちょっと年を重ねたおばちゃんの話が多くて、
(それも20代、30代はせっせと恋愛or遊びをしていたタイプのw)
いろんな意味で女性の人生って喪失の連続かなぁ・・・と思いました。
強いて言えばタイトル作「情夫」が良かったかな。
あまりにありがちなことを突き過ぎてて、私にはイマイチでした。
おばちゃんをするどく切り取られるのは、おばちゃんとして読むに辛い。
*1:あとがきより→『愛にだけは躊躇わない−あるいは躊躇わなかった−女たちの物語になりました。人生は勿論泳ぐのに安全でも適切でもないわけですが、彼女たちが蜜のような一瞬をたしかに生きたということを、それは他の誰の人生にも起こらなかったことだということを、そのことの強烈さと、それからも続いていく生活の果てしなさと共に、小説のうしろにひそませることができていたら嬉しいです。』←抜粋