とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

読み終わったので追加

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

一瞬の風になれ 第一部 -イチニツイテ-

一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-

一瞬の風になれ 第二部 -ヨウイ-

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

一瞬の風になれ 第三部 -ドン-

1巻は、軽い感じの一人称文体になじめなくて、「」の会話も途中でどっちが喋ってんのかよくわかんなくて(おばちゃんだからだろうな)、あまりひきこまれなくて、やっぱり本屋大賞って合わない??(「東京タワー」がだめだったので)・・・と思ったんだけど、主人公である新二に同調するようにだんだんリズムもスピードも良くなってきて、2巻の後半と3巻は結構ぐいぐいっと読めました。
運動神経を忘れて生まれてきたような私には、かけっこってただの拷問でした。でも、そういえばうちの中学は小規模で野球部もサッカー部もなかったので、運動部の花形って陸上部だった気がする。陸上部のことを「陸部」って呼ぶのは懐かしいな。
きっとたくさん丁寧に取材して書いたんだろうな、と思わせる、たぶん陸上をやったことのあるものにはたまらん描写がたくさんあり、ふーーん、なるほどスプリンターはこんなことをやっているのか、と興味深く読みました。あと、教師、先輩、同期、みんないい人っぽいところに、速いけど生意気でナーバスな1年が入ってくるところが私的には面白かった、絶対いるもんこういう奴って。
めちゃくちゃ泣けるってことはなかったけど、そこそこ爽快になれました。
とりあえず、子供たちが風呂上がってケラケラ笑いまくって暴れまくってるのを聞きながら読んでて、読み終わったらもう寝てて、保湿用の軟膏を塗りたくった足でその辺歩いてくれたらしく、とってもテカテカにぬるぬるのフローリングに、「あの、あほたれ・・・( ̄△ ̄#) )」と思ったんだけど、そこについたたくさんのちっこい足跡を見るとなんだか連と新二のかけっこみたいで、フッと笑って許せた程度の爽やかさです(長っ)。
運動はできないけど運動部は好き、とマネージャーをやってた頃を思い出せる。あまりひねりやコクはないけど、一緒に走ったような気分にしてくれるところがいいんだろうな。運動やってなくても、あの中高生独特の「部活」とか「青春」とか、本とどこかしら重なって懐かしい気持になれます。っ子供達にも、わけわからんけど面白かったな、こっぱずかしいけどあれはあれでよかったな、っていう青春送って欲しいもんです。
やっぱ本はいいね、と思いつつ、雑巾がけさ・・・orz。