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運動神経を忘れて生まれてきたような私には、かけっこってただの拷問でした。でも、そういえばうちの中学は小規模で野球部もサッカー部もなかったので、運動部の花形って陸上部だった気がする。陸上部のことを「陸部」って呼ぶのは懐かしいな。
きっとたくさん丁寧に取材して書いたんだろうな、と思わせる、たぶん陸上をやったことのあるものにはたまらん描写がたくさんあり、ふーーん、なるほどスプリンターはこんなことをやっているのか、と興味深く読みました。あと、教師、先輩、同期、みんないい人っぽいところに、速いけど生意気でナーバスな1年が入ってくるところが私的には面白かった、絶対いるもんこういう奴って。
めちゃくちゃ泣けるってことはなかったけど、そこそこ爽快になれました。
とりあえず、子供たちが風呂上がってケラケラ笑いまくって暴れまくってるのを聞きながら読んでて、読み終わったらもう寝てて、保湿用の軟膏を塗りたくった足でその辺歩いてくれたらしく、とってもテカテカにぬるぬるのフローリングに、「あの、あほたれ・・・( ̄△ ̄#) )」と思ったんだけど、そこについたたくさんのちっこい足跡を見るとなんだか連と新二のかけっこみたいで、フッと笑って許せた程度の爽やかさです(長っ)。
運動はできないけど運動部は好き、とマネージャーをやってた頃を思い出せる。あまりひねりやコクはないけど、一緒に走ったような気分にしてくれるところがいいんだろうな。運動やってなくても、あの中高生独特の「部活」とか「青春」とか、本とどこかしら重なって懐かしい気持になれます。っ子供達にも、わけわからんけど面白かったな、こっぱずかしいけどあれはあれでよかったな、っていう青春送って欲しいもんです。
やっぱ本はいいね、と思いつつ、雑巾がけさ・・・orz。