読み終わりました。ちょっとカッコつけすぎちゃうん?という気もしますが、拘留生活や検事とのかかわりなど最後まで興味深く読みました。実名でこき下ろされてる外務省のお役人たちお気の毒サマ・・・「罠」にはまった筆者の大変さから比べりゃー大したことないでしょうよ。最後の方で国策捜査に「強力なブレーキ」がかかったことについて、「アクセル」と「ブレーキ」は案外近いところにあるかもしれんね、と話し合うところは背筋がゾッとしました。
筆記具がないときに取り調べの内容を映像で記憶しようとして、飲むことが許されていたコップの水の量と結びつけて覚えた、っていうエピソードは妙に印象的。とにかくタフな人です。読んでるこっちもちょっと疲労する程。この人のストイックな行動は宗教的な裏打ちもあるようで、そのあたりもフツーの日本人からすると「変な人」なんでしょう。
これまで読んだ”事件・獄中もの?”ではベスト作品かも。
↓文庫本も出ているようです↓
- 作者: 佐藤優
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2007/10/30
- メディア: 文庫
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