（今日のはちょっとコワイです。血が苦手な方スルーを。）
夕食を終えて、7時からサッカーのW杯予選があるから観たいなら先にお風呂に入りなさいと言って、私は（CHANGEとかぶるから）PCでサッカーの後の中田英の特番を録画しようと２階に上がってた。早く上がらな！と言ってた割りに今日ももキャイキャイ風呂場で遊んでいる二人。。。はよあがれよ(^.^;
と思ってたら、虎子のギャーっ という声がした。ふざけていてまた虎子を泣かせたか？虫でも出たか？（いや虫で叫ぶのは私くらいだ） ほぼ同時に虎男のギャーだかワーだかわからない声。ふたりがめちゃくちゃに叫ぶ、
ママ〜ママ〜来て〜！！
様子がただならないので慌てて下りる。その次に聞こえた言葉が、
ママ〜大変！おにいちゃんがしんじゃうっ！！
ああなにか起こったんだ、早鐘が打つ、
どうしたのっ！
洗い場に真っ赤な血が広がり、血だらけの顔を洗い続けている虎男。目の前がくらくらした。
そんなことしたら血が止まらないよ。洗うのストップ。いったいどうしたの！
滑った…という。お風呂の浴槽で打ったという。
「ぼく、しぬの？」
「こんなことでしなないからだいじょうぶ！」
見せて、とおでこを見ると3.4センチぱっくり割れて血が噴き出ている。慌てて救急箱から「10ｍ」って書いてあるガーゼを全部ひっつかんで傷を押さえた。
救急車を呼んでいいレベルだろうか、ともう一度傷を見る…縦にも大きくひらいてひきつれた皮膚。これ…骨かな…あぁめまいがする。頭朦朧としそうになってたけど、手が119を押してたようで耳に「はいこちら・・・」という男の人の声がした。
状況を説明して、住所・電話番号などを伝えた。虎男は泣いているが歩けるし、説明もできてるし、きっと縫えば済むだろう。
今度は「ぬうの？」「ぼくいやだ〜」と泣いている。「だいじょうぶ、お母さんも何回も縫ったことあるから！落ち着いて。」
とにかく裸なので、虎子に手伝ってもらって、体をふき前あきのパジャマを着せて、夫に連絡。お隣さんにも連絡。虎子はすごく頼りになった。とりあえず風呂場の血を流しといて… 虎男も少し落ち着いてきたけどガーゼにはみるみる血がにじんでくる。
10分もしないうちに救急車の音が聞こえた。ひょこひょこ歩いて出て行こうとする虎男。雨で滑るよ！あぶないよ！
3人で救急車に乗った。しばらくは状況を説明し、応急処置をしてもらう。5分くらいで「○○病院に行きますね。」と言われる。ホッ、近くだ。救急車からは外が見えないので乗っているとなんだか酔いそうだ。どこを通ってるのかさっぱりわからないなと思ったら、インターひとつだけど高速道路を利用していた。なるほど、途中の地道は狭くて渋滞するもんな。
病院について旦那に再度連絡。今レントゲン室だけど、たぶん縫って帰ることになると思う。
処置中は側にいられないので、廊下で待っていた。いまごろになって心臓がばくばくしてくる。
虎子と話す。浴槽の中でジャンプしたら滑ったというのがどうも腑に落ちない。あんなにひどいけがになるか？そしたら、「虎子は一回で怖かったらやめてんけどな、おにいちゃんはもう一回するって、イスから…」
イス？
どこのイス？
…要するに、洗い場のイスから浴槽へ幅跳びしていたということか。。。。それで浴槽の底で滑って、壁か浴槽かにおでこを強打したのだろう。
それをはよ言え！ (T∇T) あぁ、ばか息子、母ちゃん情けなくって涙もでねぇ。
結局7針縫ったらしい。中を3針、外を4針とのこと。ドアに耳をつけて聞いてた虎子によれば、しくしく鼻をすすりあげてはいるけど、わぁわぁ泣いてはいなかったらしい。「がまんづよくて、おりこうさんでしたよ。」と看護師さんにも言われた。
脳の方はまず心配ないからCTも不要でしょう、と言われた。痛み止め…なしでいこか、ちょっとおとなしくなった方がいいかな、と若い先生に言われた。明日また来てください、はい、ありがとうございました。
ちょうどその頃、パパが車で迎えにきてくれたので会計して帰った。ロビーでは前半戦が終わって、オマーンに2-0でリードと言ってた。車の中で「心配かけてごめんなさい。」珍しくはっきり謝っていた。
虎男、わかったでしょ。
人間はロボットじゃないんだよ。
柔らかくて、きれたら血も出るし、そんだけ痛いんだよ。
もし交通事故にあったりしたらそんなんじゃ済まないんだよ。
お母さんがいつも言ってること、わかった？
うん、ぼく、ものすごくよくわかった。
だといいけど。
いやぁ、虎子の火傷のときもびびりましたが、今回はさらに血の気がひきました。母ちゃん寿命が縮みます。でも、子供ってこういうものなんだろうな。
結局ヒデの特番はすっ飛んでしまった。。。まぁ、怪我がこれで済んだからよかった。
今朝は学校に行きました。今から早退させに迎えに行きます。
寝る前にベッドでひとり 「あんなことするんじゃなかった。。。」 とつぶやいているのが聞こえて、ちょっと笑ってしまいました。
