夜回り先生、水谷修先生の講演会に行ってきました。無料、キャパ200人ちょい、と聞いて、どれくらい前に行けば確実に聞けるのかしら?と不安。講演は15時からだけど、13時頃から整理券を配る予定とのことだったので、その少し前に行ったら、結構良い席で聞くことができた(一番乗りは9時だったらしい。)TVで見る通り、いや更に、かっこよくて、細くて折れそうで、アツい先生でした。2度目3度目に聞く話でも話力あるからぐっとくる。会場のあちこちで涙する人が。第一、当の水谷先生が本当に声を詰まらせてた。
子供達と一緒に来れたらもっと良かったな、とも思いました。保護者、教員など年いった大人が多かったけど、10代の子もちらほらいました。私も本を一冊買い求めて並んだのですが、少し前に先生の前で涙が止まらない女の子がいました。先生は、サインする前から顔を見るなり「うん、わかってたよ。気づいてたよ。いつでもおいで。」と声をかけていました。帰りの電車で、たまたま同じ車両にその子がいて、偶然だけど、同じ駅で降りました。
上の、「さよならが、いえなくて―助けて、哀しみから」という本が、2時間ドラマになって9月18日にテレビ朝日で放送されるそうです。映画並みにお金をかけてちゃんと作りました。重いです、とおっしゃってました。
朝日放送テレビ | さよならが言えなくて
本の中でも、先生が好きな言葉は「春不遠(はるとおからじ)」だと出てきますが、サインには
春来 水谷修 と書いておられました。
あまりにもできすぎ、やりすぎの先生。現実ばなれしていて凡人には真似はできないけど。もっと優しいお母さんにならな、と反省。そう思ってもすぐまた鬼母になっちゃうんだけど、なるべく覚えておけるように。水谷先生は上智大の哲学科出身。高校の倫理の先生だった。哲学か・・・全く疎い。
走り書きメモ(全部賛成!ってわけじゃぁないけど、備忘録)
・これまでの相談 187,000件 水谷組 10000人
・人はなぜ苦しむのか 自分のことだけ、自分の過去ばかり考えているから
・人はなぜ生きるのか 人を幸せにするためじゃないのか
・バブル崩壊以来*1強まった 大人達のイライラ・攻撃性 優しさがなくなった
・自己肯定感の欠如 80点取らせる話
・22年間一度も叱ったことがない 悲しい顔を見せる 教育の原点は待つこと 体育館で3時まで
・努力しなきゃいい親にはなれない 東北の事件など
・金曜夜 日曜夜 危ない 夜ねむれている子は問題ない
・家庭・学校が楽しいところでなくなっている アジア他国との違い
・1日50個美しい言葉を
・リストカットの原因は4つだけ 親の過剰な期待 親の虐待 学校等の人間関係 過去の出来事のPTSD
・県警青少年サポートセンター 県精神保健福祉センター 荒れてる地域○○ ○○ ・・・
・宗教 日本人の文化的アイデンティティはもっと利用できる*2
・今の10代の子ども 1/2はドラッグを見聞き 1/4は誘われ 2.6%は実際に使う とくに女の子 援交狩り
・携帯、ネット たかが道具になんで子供を振り回されなければならないのだ 23-6時までは親が管理
・肉体を文明社会でおろそかにしすぎ 人間は夜行性ではない 夜は感情が不安定
・きみの命 きみの人生は きみだけのものではない きみに預けられたものだ
ずっと祖先からつながれてきたものだ 沖縄のガマの話
・国、政治、社会の前に ひとりの生身の大人としてできることを
リストカットもドラッグも結局は麻薬物質への依存症。パチンコもそうやんなぁ。さっきTVで、「麻薬で得た快楽は(たった一度でも)脳の中枢が忘れない」ってやってたよ、麻薬こわすぎ。入ってしまってからでは遅い。
水谷先生のオフィスは神奈川県警との連携もとれているそうで、メールから20分程で相手まで到達し事件を未然に防いだり、中高生の覚せい剤汚染をまとめて押さえたり、という実話も聞きました。実話といえば、あのヤンキー○家先生は僕の生徒だったんですよ・・・え?意外・・・でも4年前に破門したんだって。あ、やっぱり*3。
ご病気も良くないみたいだけれど、全然そんな風に見えない。信念と子供達のパワーかな。確かに男前だけど年齢よりは上に見えるかも、相当身を削っておられるんだと思う。「お身体大事になさってください。」って伝えたくても軽々しく声に出せないような凄味があった。この日も前日深夜から朝5時まで大阪アメ村あたりで夜回りして、この講演の後福岡へ向かうんだそうだ。講演は年間400本。超人過ぎ、それこそ脳内麻薬出てないと無理。とにかく、もう長くないと言いながら、ずっとしなないで生きていてほしいですよ、先生。