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告白

語る人が次々変わって、どんどん読み進まずにはいられない作りになっております。
少年犯罪、とくに猟奇的事件に対するくだり（マスコミがセンセーショナルに扱うべきでない。むしろ無視すべき）は同意。ほかにもおばちゃん的に「そうそう」と頷きたくなる意見は多く散りばめられてます、が、とにかく全体的に怖い。宮本輝や重松清の本に「結局みんないい人」しか出てこないのと逆で、「悪意の自己中」ばっかり出てくるのだ。確かにありそうなんだけど、疲れる。
こないだ読んだ「少女」と同じ。よくできた感じするけど、読後感がどろっと不幸。