とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

父と息子の

風にそよぐ墓標 -父と息子の日航機墜落事故-

風にそよぐ墓標 -父と息子の日航機墜落事故-

日航機の事故について、いくつも手記が出たが、ほとんが女性の手によるものだ、自分は男性の声を聞きたい、と思った筆者が、父をなくした息子達に取材して書いた本だそうです。
涙が出てくるので家でしか読めません。
虎男といくつも変わらないような少年の話は特に。
日航の対応、マスコミの取材、不起訴という結果、などあの時代だったから…今ならば信じられないようなことが山ほどあって、本当に辛い思いをされたんだなぁと改めて。。
想像を絶するような酷い事故に、人間のはかなさ、むなしさがこみあげてきます。けれど、四半世紀以上の時間をかけて彼らが”お父さん”になっていくのを読むと、ごくごく普通に、ひたむきに、生きていく人、家族の美しさもやっぱり感じさせられます。

再建しても又つぶれるのでは、と言われている日航、いつまでもゴタゴタしているようで。。。山崎豊子の「沈まぬ太陽」、本は読んだけど、映画はまだ見ていないな。あの物語の主人公のような担当者はほとんどいなくて、誠意ある人ほどすぐに代えられたんだとか。映画がなかなかできなかったのも…今はともかく、当時は相当体質悪かったんだろう。事故のことを忘れずに、安全に飛んで欲しいです。

最初にTVに「消失」とテロップが出たときのこと、ぼんやりとだけど記憶に残ってる。ほんの25年前、ほんとにあらゆることが今とは違っていたんだなぁとも思う。人の”心”は変わらないはずだけど、”行動”は変わってしまってる気もする。どうなんだろう。
夫にも読むのを進めてみました。どういう感想を持つのかな。