- 作者: 水村美苗
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2012/03
- メディア: 単行本
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序盤はわがままお嬢さんが歳をとったようなお母さんが死に至るまでの介護、あまりに具体的で陰鬱な感じがしたけれど、ラストへ向かうこの素晴らしさはなんだろう。離婚のあたりはほんと気持ち良くて笑った。そして美津紀のラストに静かな光を見て、シアワセ、というのではないけどなんともいえない気持ちになった。
この話に共感できない中年女性がいるとすれば、とんでもなく幸せで何の憂いも無い人か、自分になんの焦りもない鈍感おばさんなんじゃないかと思う。相当おススメです。
ただ、やっぱ「よーく考えよ〜お金は大事だよ〜」だよね。。。先々のことはほんと心許ないわ。私がおばあさんになる頃に”怖くない安楽死屋さん”とかできてないかなぁ。。。