とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

#70.71 読みやすく面白かった2冊

祈りの幕が下りる時

祈りの幕が下りる時

 加賀恭一郎、彼が出てくるととにかく魅かれますね(湯川くんより男前キャラかと)。加賀さんのプライベート問題と事件がクロスし、後半は容疑者Xの…を思い出させるような自己犠牲愛。ラストの母の言葉も良かったです。
 最近の東野作品、ちょっと…と思ってたけど、これは良かったです!
だから荒野

だから荒野

 とにかく最初の家族描写が酷すぎて、読んでて腹が立ってくるんだけど、展開は意外な方へ転がっていく。主人公のお母さん含め、この物語には「いい人」が出てこない。だんななんて相当悪い。息子もちゃらい。隣人は鬱陶しいし、見知らぬ人は善意に裏がある…まぁ世の中こんなもんでしょ、ということか。勝手で悲惨で恥ずかしいけど、”猛々しく”生きてはる。苦笑いで許して流す妙なほの明るさ。”山岡先生”のキャラが効いてて面白かった。。。けど、こんな家族はイヤw