
- 作者: 桜木紫乃
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2010/09
- メディア: 単行本
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節子の地味な(けど相当な)壊れ加減といい、出てくる人みんなどろっとしてておかしい(可笑しい、ではなく狂ってる方)ところがじわじわきます。桐野夏生さんとか角田光代さんとかと同じ、女性作家ならではのツボ踏んだ描き方。男性は読んでも面白くないかも。
こわれつつ締めてるキャラ、澤木税理士の存在がいい。地味だったり狡かったり、たいてい小物臭漂う脇キャラにしか描かれない(新参者とかね〜。。。)この職業をなかなか愛すべき風に描いてくれてます。実家がラブホテル経営だったという著者の税理士体験が悪いものではなかったように思えて微笑ましいす(^.^;
「凍原」も読んでみたいですねぇ。