#17面白かった

シャイロックの子供たち (文春文庫)

　池井戸さんの描く銀行は、いつもリアルで生き生きしていてヒリヒリする。エリートサラリーマンって大変やなぁ、組織って食えないなぁ、とお気楽主婦たまに自営業者の自分からは想像もつかない世界を楽しませてもらえます。短編がちょっとずつ繋がり、ラストは意外な形で…。あとがきの通り、ドロドロしているようでどこか諦めず正義の匂いのする池井戸作品は楽しい。何かの作品のレビューを読んでいた時に、この作品の方が良かった、というのを目にして借りたのですが、確かに充実です、お勧め。