- 作者: 桜木紫乃
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2015/03/11
- メディア: 単行本
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桜木さんの描く男性、ひ弱なようで強くて、優しいようで薄情で、独特の空気が魅力なのかなと思う。社会的に成功した高齢女性が、年下の男性に恋をしてパートナーになって、そこから出来事が展開…というのもこの作者さんっぽい。どちらも、おいらたち中年女性の願望なんでしょかね〜(笑)
- 作者: 桐野夏生
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2015/06/30
- メディア: 単行本
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リブの集会のくだりとか自殺した友達の彼氏の開けてびっくり上から目線遺書の文面なんかも時代〜って感じがして面白かったし。まぁよく言われることやけど、女の敵は男であり、女の敵は女であり(…って全部敵やんかw)
「抱かれる女」から「抱く女」へ。超だらしない直子はだめ女に見えるかもしれないけど、同じこと男性主人公がしてたらそんなに嫌悪されないでしょ?…と、そういうとこでしょうか。桐野さんの描く強い女のスタート地点がここなんかな〜とも。
うちらはややバブル世代なので、若いうちは男性にちょっと甘えてればオイシイこといっぱい、みたいなところがありましたし、この本の時代のようにあからさまに馬鹿にされるようなことはなく、表面的にはそこそこ大事にする風だったので、反発しつつもここまで戦う精神がわかなかったような気もしますなぁ。ただ同世代はともかくとして、上の世代(当時の自分からみた”おっさん”達)は嫌だったかな、社会=おっさんのかたまり、と思っててそこにお仕えするのが嫌やからと、まともに就職せんかった甘ちゃん人間でしたから(今となっては自分小っさ、と恥ずかしい(/-\*))。
今の若い世代の男女感覚ってどうなんでしょうね、もっとフラットなんかな。
ただ、わたくしこの表紙絵はニガテです(草間弥生さんね、ドットだめなのよ〜(T∇T) )。