
- 作者: 浅田 次郎
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2015/04/23
- メディア: 文庫
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主人公は一路であるが、うつけの殿様、蒔坂左京大夫のキャラが最高。馬も含めてそれぞれの「心の声」が面白くて、読みながらどんどん楽しくなってしまった。浅田さんさすがうまーい。
太平の世のお殿様って、神秘な存在で、色々不自由なんである。簡単に褒めてもけなしてもいけない、思うことを軽々に言うわけにもいかない、うつけと言われるくらいが丁度良いと、最後までそれを通しちゃうのね。
一路がスーパーヒーローかと思うとそうでもなく、勘十郎なんかもいいキャラだった。
テーマは「一所懸命」。軽くてふざけてて笑えるけど、武士の矜持も(ときどき)かっこよく。
悪役はわかりやすく悪役、芝居がかったシーンは胸のすく描かれ方で、これは映画やドラマにぴったりねと思ったら、NHKで5月から永山くんでドラマやってたのか*1、見逃してた。本とはまた細部が違うストーリーになってるみたいだから、残り何回かだけでも見てみようかな。
あとがきで檀ふみが書いていたけど、文中引用される「行軍録」は浅田さんの全くの創作なんだそうだ。漢字だらけの古文書、頭のいいおふざけ。最後の方に出てくる、浅次郎だけちょっとご都合主義というか(そもそも名前がw)、もう少し深く描いてからお仕事させてほしかったけど、ま、いいか。
あと、表紙も良いです(*^^*)読後に眺めて楽しめます。