# 9ふつう

山猫珈琲 上巻

湊さん初エッセイ集！ということですが、なんというかとっても”普通”。小説の毒は全くない。以前スマスマに出てるときになかなか変わった方だなぁと思いましたが、変わった感じは醸すんだけど、エッセイは普通です、悪い意味ではないですが*1。

先日の村田さんのエッセイの方が面白かったように思いますが、あれは雑誌の連載で、出版にあたりかなり加筆修正したと、あとがきにありました。「この何年かで女性として物事の感じ方が随分変わったと感じる」というのに私は共感したのですが…この湊さんのは、数年前から新聞などあちこちに連載したものを、極力直さずそのまままとめた本だそうです。

そのせいで少しまとまりない感じがするのですが（実際後に書かれたものの方がエッセイとしてこなれてきてるのが分かるし）、「過去の自分、これはこれでいいの」とカッコつけず割り切れる方が、アドラー的というか、性格が強いようにも思いますね*2。

*1:確かに淡路島は美味しいものたくさん、歴史あり、美しく、温暖で、いいとこだな〜と思います

*2:自分はたぶん直しちゃう派、もうちょっと強い方に変わりたいかな