お嬢さんよりお父さんが「超下剋上 」。出版に、ドラマ化に、講演に大忙し。桜蔭受験の待合室で気後れした、「スーツをバリッと着こなした高給リーマンパパ達」なんて遥か追い抜いてぶっちぎってるでしょうよ、いやーすごいねぇブログの力*1。
- 作者: 桜井信一
- 出版社/メーカー: 産経新聞出版
- 発売日: 2015/03/20
- メディア: Kindle版
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ドラマは見てないんだけど、本は面白かった。文章がウィットに富んでて、エデュの先輩ママさんの偉そうなのとか、その前段いるのか!?とか、わかるわかるって感じ。
佐藤ママ*2もだけど、ここまでやってもらえる子供はしあわせなんでしょうね。ここまでやれば伸びるんでしょうね。
でも、できません(キリッ)。
殆どの人には、無理。
毎日毎日、朝から深夜まで、精神安定剤ガリガリ齧ってできますか?ご本人おっしゃる通り、まさに狂気です。
スポーツだって、一流の人は才能もさることながら、普通の生活を犠牲にしてちょっとおかしいくらいの努力を不断に続けてるわけで、それと同じ。
イチローみたいにできますか?
カヌーの羽根田くんみたいにできますか?
やればいいんだろうなと思っても、まぁ絶対できませんわな。環境やお金の問題以前に、意志が続かん。
勉強はスポーツと違って誰でも努力すればできると思うのは間違い。やっぱりはまるかはまらないかがあるのだ、本人にもコーチ(親)にも。
というわけで、凡人で怠け者の母さんから出てきた子供達は、どうしたってほどほどなのである。ごめんよー(^-^;
佳織ちゃんを中学受験に向かわせるときに使った説明のイラストが面白かった。
たったこれだけ頑張ればあとの何十年も楽しくお金の心配もせずいい生活ができるよ、というもの。もちろんそうとも限らんのだけど、そこに筆者の渇望というか熱望を見ました。
これだけの文章が書けて、地元のDQN親子を苦々しく見てて、あれだけの受験勉強を「一緒に」できて、今も飽きずに勉強を続けてるお父さん、地頭がいいことは間違いない。きっと学歴がなかったこと、世間が狭く限定されていることに本当に悔しい思いをしてきたんだろうなと。
それが今こういう形で実っているんだから、人生は面白い、人間のパワーはすごい、と思いました。中途半端なくせにハングリーになるほどひっ迫もしてないから怠けちゃうんだろうなぁ>自分。