とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

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アキラとあきら (徳間文庫)

アキラとあきら (徳間文庫)

 父が「面白かったから、やる」とくれた本。池井戸さんの作品だが、書かれたのはかなり前で、今年いきなり文庫出版、WOWWOWでドラマになってるんだとか。かなりの長編ですが、ラストはスピードアップ。遺言とか、140億の稟議書とか、ちょっとやっつけ気味とも感じたけど、相変わらず面白い。
 解り易い悪キャラ?晋、崇の両叔父にはムカつくけれど、確かに、恵まれた創業者一族に生まれた者の苦労というのもあるでしょうね。ただ相手をやり込めることもできるのに、祖父、父の思いも汲んで事にあたった彬の優しさが良かったですね。
 瑛くんの方は、ぶれないいつもの池井戸ドラマの主人公、中小企業出身、正義感と誠意に溢れ、とびきり頭が切れて、粘り強いバンカー。文句ないですね〜。あと、どうでもいいけど”三友銀行”ぼろくそな書かれようw *1
 
 どちらが上という感じもなく、2人が主人公で、ストーリーも(ラストは絡むけど基本的には)並行して語られるのが池井戸作品では珍しい感じ。ちなみに、向井理斉藤工、どっちが彬でどっちが瑛?と思ったら、私のイメージと逆でした(^.^; 七三分けが似合うのは向井君ね。

*1:物語の背景は「日経平均は昨年大納会で38915円をつけてからすでに1万円以上値下がり」している地獄の入り口?の頃。。。そう言えば先週マ○ックスは「日経平均は3万円に行く道のりに入った」と正式見解を出されたそうです。上がるならバブルではなくじっくり上がってほしいですね。