ゆうべはオットが飲みでハシゴしたみたいで泥酔に近かった、25時前にお迎え出動。
けど、朝目覚まし無しで起きて風呂入って会社行くのには感心する*1、私なら絶対起きられへん、まぁ起きられるから飲むんだろうね。
車に乗り込むのに数十秒かかり、車中で寝て、帰宅して靴も靴下も自分で脱がれへん位で倒れ込んでるわけだが、横でがーがー寝られると夜中小1時間ドライブさせられたこちらは却って目がさえてしまうので、読みかけのこれを最後まで読んでしまった。。。3時。
(当然朝は起きられんので、「昨日はごめんね」というオットに、「いーえ、どういたしまして。行ってらっさい、ゴミ出しおねがいします〜」とベッドで送り出す)
とても面白かった。年末に相応しい締め括り(^^*)
- 作者: 原田マハ
- 出版社/メーカー: 幻冬舎
- 発売日: 2017/10/25
- メディア: 単行本
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楽園のカンヴァス (新潮文庫)が良くて、その後は余りぴんと来なかったマハさん、今回は好き。生きてるうちに売れなかった可哀想なゴッホを巡るお話。有名画家で、作品も教科書に載ってたり、展覧会で見たようなものがたくさんあるから、話に入り易いんだとも思う。
主人公はゴッホの弟テオ。テオと心を交わす重吉、んで一番カッコいいのが重吉のボス、画商の林忠正。やっぱり一人こういうクールでカッコいいのがいると話が締まる(ドラマ「精霊の守り人」で言うとジグロね、ジグロが出てこないとつまらないものwでも出過ぎないところがまた良いのだ)。あと、出番は少ないけど、テオの嫁さんヨーの存在がとても良かった。お話が面白いのは、これら人物のそれぞれの役割がはっきりしていてるから。ぼんやりしたり、イライラさせられるところがない、無駄がなく感情豊か。
当初はぼろかす扱いだった印象派、日本では価値を認められなかった浮世絵、今までに見たどの絵とも違うような絵、”ブリュット”な絵。そこに絡む日本人という視点が面白い。
表紙が「星月夜」、裏表紙は広重の「大はしあたけの夕立」と装丁も素敵。フィクションなんだけど、本当にこうだったのでは?と思って引き込まれてしまう。
ゴッホがぐいぐい絵具をほとばしらせるように描く数々の絵がマハさんの文章だけで迫ってきて面白かった*2。もう一回読みたいって思う。
でもでも、やっぱりゴッホが可哀想(テオもね)。精神が壊れてしまうほどだったからこんな絵が描けたという面もあるのでしょうね…それにしても、生涯短すぎますね。