- 作者: 原雄一
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2018/03/28
- メディア: 単行本
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刑事さんの捜査ってほんと大っ変なんやなぁと〜感心するばかり。才能と努力と両方すごいなと*1。
これだけ証拠を積み上げていってるのに逮捕できなかったことについて、公安や特定の誰かに恨みをぶつける本かと思って読み進めたけど(まぁそう書きたくても書けないのかもしれないけど)、そういう感じでもなく。読み手には組織全体のどうしようもなさ、暗いものがどーんと迫ってきます。。。
国松長官が一命を取り留めたことで中村もこれを喋ったわけだけど、もし亡くなっていたら彼も墓場まで持ってったわけで、皆間違いを信じたままだったんだろうね。
中村の武勇伝に終わらせないよう、著者の見立てがしっかり入ってるところも良かった。
*1:その一方、”逆転人生”でやってたみたいな思い込みに寄る酷い取り調べもあるわけだけど。