その話出てこないw
けど、普通に面白かった👍
- 作者: 岡口基一
- 出版社/メーカー: 羽鳥書店
- 発売日: 2019/02/23
- メディア: 単行本
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岡口さん自身の分限裁判の話が書いてあるのかと思たらそうではなかった*1。
彼の昔のお話はいかにも楽しそう。飲みまくりw
現代、いわゆる「飲みにケーション」がなくなっちゃって、迷走する司法改革もあいまって、先輩から引き継がれてきた大事な智を口頭伝承されなくなった裁判官が「劣化」してることへの危機感が綴られてます。他の職種と違って、「マニュアル」を作ることが適当とされない裁判官の特殊性にも触れられています。
「智が継承されない」「劣化」「コピペ人間」って、どこの業界にもある話で、かと言って昔みたいに長時間拘束毎日上司と延々仕事の話して飲むって時代には戻れないしね。難しいね。
時代と共になんでも押し流されていくから「ベテラン裁判官が頭をかかえるおかしな判決文」ってのもそのうちふつーにアリになっちゃうかもですね。弁護士さん見ててもかなり「劣化」キテると思う今日この頃(ちゃんとした方もいるけど、酷い人もいる、特に若い方)。
「人間ルールブック化した裁判官」とか「スーパー書記官」とか確かに昔ほど生まれなさそう。ウチらの業界でも昔は書籍買いまくらないといけなかったのが、きょうび調べるツールはめちゃくちゃ便利になってるので、「ここは危ないかも」ってアンテナさえ働くようにしておけば、何を聞かれてもその場で答えられるほど「覚えて」おかなくても構わない。ただ、そのアンテナは昔勤めていたときに、「スーパー先輩」に教わったり失敗したりして身についたもので、「ソクドク*2」では難しかったと思う*3
それにしても、裁判官は大変な仕事やと思うわ~。筆者さんにはごく普通の市民感覚と厳格な法律あてはめをバランスよく出来る方を育てて頂きたいわ。
個人的には2章が面白かった。自分は全く法曹脳ではないので、へ~へ~そうかなるほど~(でもなかなか身につかなさそう💦)と思うことだらけ。
さすがテキスト書くのに長けてはるわという感想。