なんの予備知識もなく読んでしまって、あまりのグロさに途中で後悔しつつ…これを明日も読むのはイヤだ!と夜中3時までかかった…怖いから電気点けっぱなしで。それでも最後まで読みたくなるのは誉田さんが上手いからだと思う。
あまりにおぞましく、人間のすることとは思えない、ケモノにすら失礼。モデルになった事件があるなんて信じがたい(H14というと忙しくてTVとかあまり見てなかった頃かなと思うんだけど、全く記憶にない事件。残虐過ぎて報道規制がかかっていたからというけど…本当にあったのね)。人を恐怖で支配して、金を奪い挙句殺していくというというのは尼崎の事件も思い出させた、けどこれの方が尚酷いな。
あー怖かった。
サイコパスはどうしようもないってことだ。逃げるしかない。世間体を気にする人間がやられるっていうのはわかる気がする。
ひたむきに捜査する警官目線が良かった。誉田さんらしい軽い独り言文体や(それで最初は普通の話だと思ったんだよ~💦)フィクションの演出も効いてて、小説としては充実した面白い作品になってると思う。思い出すと胃がおぇっとなりますけどね。