京大出の作家さんといえば、森見さんと万城目さんというイメージ。森見さんが年上だと勝手に思ってたら、万城目さんのが3つ上だった…てことはどうでもいいんだけど、その万城目さんの連載エッセイだそうだ。
とりあえず表紙可愛い、ナイス。
これは面白かった。リズムよく、一気読み!すっきり楽しかった*1。
書き始めてから小説がモノになるのに7年かかるというのはなんかわかるというか、小説に限らずなんでもそれくらいかかるんじゃないだろうか(レベ違やけど、自分がボランティアしてて、ある程度形になってきたのも7年経った頃だったなぁとか思うのよ。)。
ワープロ「文豪」(ワタシも卒論はこれで打った、つるつるした感熱紙で印刷してたねぇ)の「MS-DOS保存」のくだりは胸アツであった。
ただ、これがダメなら小説家を諦めるというほんまの最後の最後で賞を獲ったというのは、湊さんの「告白」もそうなんだけど、そりゃ運命だな~感動だな~と思う一方で、
いや~それって後付けなんじゃないかなぁ、と思う。
パチンコで「この500円が最後」って決めた筈がなんか惜しいような気がして、もうちょっと、もうちょっと、って突っ込んでるうちに当たったりするわけじゃん
・・・(なんてしょうもないたとえなんだ💦)
で、「あーやめんでよかった、やっぱ来る気がしてたんだ」とか思うんだけど、そんなのは勿論たまたま(ぱちんこだけに……言うてる場合ではない)で、報われずすってんてんになることもある。
当たるまで入れれば、当たる。
だけどお金(生活)に限りっちゅうもんがあるから、目指す人々がぼとぼと落伍していくだけで、賞獲って食べていけるようになったからこそ、「あれが最後だった」って言える。
とれなかったらほんとーーにやめていたのか、やめることができていたのか、それは誰にもわからんもんね。別に万城目さんのいうのにケチつけるわけじゃなくて、やっぱり世の中努力と才能といくばくかの運がいるんだろうなと思うのでした。*2
自堕落な京都での大学生活は笑える。
神戸に住んで京都で学んで大阪で働くのが理想、って言うけどほんと京都の学生生活って楽しそうだ(本人は暗かったみたいに言うてはるけど)。
なんせ、大学生という特殊な時期、京都じゃなくても、(東京以外の)地方での一人暮らしがおススメとのこと。当時とはいろいろ世相も変わって、最近はなんや学生も窮屈というか真面目すぎる気が(一方で、あほな奴は破滅的にあほなので犯罪ラインをあっさり超えちゃう)するけど、今の若い子のひとり暮らし事情はどうなんだろ。息子もきっとだらだら暮らしてるんだろうな~、成長してるんでしょうかねぇ??
ご本人も認めるように、この方の文はリズムが良い、読みやすい、情景が浮かぶ。黒川センセイと一緒で、大阪弁的言葉の活きがいいんだ、と思った。
「鴨川ホルモー」はほんと好きやったわ。「しゅららぼん」あたりでちょっと飽きて離れてしまったけど、また新作出たら読みましょ。
「いちおう東大ですけど」とか、おもんなーって感じに吹き出す(外だったので恥ずかしかった)。
大阪弁(滋賀弁)の掛け合いと言えば、
朝ドラの十代田さんときみちゃんがいい感じですね。
松下さん、声がいい、顔は地味だけど妙にセクシー、「カーネーション」の周防さん(綾野剛)みたくブレイクするかな(^^♪
ところで、 まきめまなぶ って本名だったのね! 小説家っぽい。
名前ってあなどれないわ(と 横浜流星 をみても思ったり)。