とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

#5 明日が二つになるってこと ☆☆☆

…あー瀬尾さんの小説って感じだなぁと、ただ途中までは「本屋大賞獲るほどかなぁ?」とも思いつつ、一気読み。

 

終盤の 2行 でおばちゃんはやられてしまった…

 

予定調和なんだけどね、ちょっとしたところでぐっと掴まれた、プロだ*1。あと、合唱を使うところも憎いなと思った。 

 

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

【2019年本屋大賞 大賞】そして、バトンは渡された

 

血が繋がっていることの深さもあるし、繋がってなくても、家族として子供がいる生活の大切な感じ。瀬尾さん、以前好きだったけど、同じようなテーマが多いのでしばらく離れてましたが、さすが~、楽しい読書でした。

 

読んでる途中に、虎子からライン。

なんてことない要件だったけど、これを(わざわざ今)、送ってきてる彼女の心境も推し量られて、いいところ読んでる最中だったので、ちょっとうるっとしてしまった。わが子って可愛いなぁ(きっと、親には特別可愛く見えるフィルターちゅうか、なんか仕掛けがあるんでしょうね。)。20年、親業をやらせてもらって改めておばちゃんは嬉しいす。

 

ギボムスにもちょっと通じるところがありますね。森宮さんのキャラが、「ねーわ」と思ってしまうギリギリのとこ、ときどき笑かす。

 

子供には複数の大人の愛情が要る、ってメッセージもあるのかなと思ったり。*2

 

 

音楽とおいしそうな食べ物が出てくるのもいいですね。やっぱりごはんって大事。*3

 

良かったです。月並みだけど、愛情のバトンで生かされてるんだわ…と、表紙が、読む前より可愛く見える読後感

*1:年取って涙もろいだけとも言う

*2:家族の形が変わっても、離れていても、知らない人とは違う、特別な思いやりをしあえる親子(義理でも)でいてほしい、と思って働きかけしてるつもり。欲しいのはうざいおばちゃんで終わらないためのスキルやなぁ。

*3:男の子の食べっぷりと言うのは確かにあるかもなぁ。オットと付き合い始めの頃、なんてよく食べる人だろうと思ったもんね。美味しそうな食べ物が冷めていっても平気だったり残したりする人より、酒もごはんもがんがんいける人が好きだ。。。ただし、アンタもう中年やねん、食べる量、内容、時間、酒量、考えろよ💦って思うおばちゃん。