…あー瀬尾さんの小説って感じだなぁと、ただ途中までは「本屋大賞獲るほどかなぁ?」とも思いつつ、一気読み。
終盤の 2行 でおばちゃんはやられてしまった…
予定調和なんだけどね、ちょっとしたところでぐっと掴まれた、プロだ*1。あと、合唱を使うところも憎いなと思った。
血が繋がっていることの深さもあるし、繋がってなくても、家族として子供がいる生活の大切な感じ。瀬尾さん、以前好きだったけど、同じようなテーマが多いのでしばらく離れてましたが、さすが~、楽しい読書でした。
読んでる途中に、虎子からライン。
なんてことない要件だったけど、これを(わざわざ今)、送ってきてる彼女の心境も推し量られて、いいところ読んでる最中だったので、ちょっとうるっとしてしまった。わが子って可愛いなぁ(きっと、親には特別可愛く見えるフィルターちゅうか、なんか仕掛けがあるんでしょうね。)。20年、親業をやらせてもらって改めておばちゃんは嬉しいす。
ギボムスにもちょっと通じるところがありますね。森宮さんのキャラが、「ねーわ」と思ってしまうギリギリのとこ、ときどき笑かす。
子供には複数の大人の愛情が要る、ってメッセージもあるのかなと思ったり。*2
音楽とおいしそうな食べ物が出てくるのもいいですね。やっぱりごはんって大事。*3
良かったです。月並みだけど、愛情のバトンで生かされてるんだわ…と、表紙が、読む前より可愛く見える読後感。