本郷先生*1ってこんな小説書く人だったのね、知らなかった。
読みやすくて、氷枕の上でささっと読了、結構面白かった。
終盤泣かせにかかるくだりが、東野圭吾ぽいというか、男の人らしくていい。登場人物が、女性はみんなしっかりしていて、男がだめなやつばっかなのがまたいい(笑)
なにより、相続絡みのお金の話が、すごくちゃんとしてる。「小説家」が書くと大抵どこかおかしい、正確じゃないな、と思うとこがあるんだけど、これはすっきりする、まあ当たり前やね。
家庭画報で連載をもってらしたんだと、なるほどこの美しい表紙✨
(あとがきより) 相続は「人」であり、長寿社会となり女性が中心になることが多いからこの話を書いたと。親の資産は親のものであり、子は親の資産形成に何の貢献もしていないから誰にどう遺すかは親が決めて遺言に書けばよい。
同意だ。まるで「自分の権利」「自分の金」のように争うきょうだいはそういうことを忘れているよね。
「和して同せず」って感じの富裕なかっこいいおばあちゃん達。人生100年時代を生きるには「お金と健康と笑顔、そして筋肉と仲間」だそうですが、うーん、そこまで恵まれた人はなかなか💦とも思う。まあ笑顔くらいは持っておきたい。
*1:ギョーカイで有名な先生