
- 作者: 雫井脩介
- 出版社/メーカー: PHP研究所
- 発売日: 2011/11/10
- メディア: 単行本
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主人公小織と母梨津子の絆、というか、まぁ母の物語である。私好みの母ではないけど、頑張る母である。小織がスケーターとして大成しなかったことは最初から解っている展開なんだけど、ずっと賭けてきたスポーツをあきらめる瞬間にはちょっと切なくなる。
個人的には最後の希和ちゃんの演技シーンでうるっときた。絵が妙にリアルに浮かんで音楽まで聞こえてきそうで…やはり真央ちゃんの渾身の滑りを思い浮かべてしまうからか。
物語としてはまとまっていたと思います。山田満知子風の先生がかっこよく描かれてて本人嫌な気はしないだろう。ただ、(主人公が)ジュニアでクワド決めてたら、聞き役の女子大友達が名前も顔も知らんってことはなかろーよ、と思うんだけど。