とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

#4 フィギュアスケート、絆

 

銀色の絆

銀色の絆

 雫井さんも「犯人に告ぐ」以外はぴんとこなかったんだけど、フィギュアスケートの話とあったので読みたくなりました。ただ、どうしてもこれは真央ちゃんをイメージしてしまう…と読んでいたキャラクターが…思わず発行日を確かめてしまった。非常に残念な予言。知ってて書いたのではないと思いたい。

 主人公小織と母梨津子の絆、というか、まぁ母の物語である。私好みの母ではないけど、頑張る母である。小織がスケーターとして大成しなかったことは最初から解っている展開なんだけど、ずっと賭けてきたスポーツをあきらめる瞬間にはちょっと切なくなる。

 個人的には最後の希和ちゃんの演技シーンでうるっときた。絵が妙にリアルに浮かんで音楽まで聞こえてきそうで…やはり真央ちゃんの渾身の滑りを思い浮かべてしまうからか。

 物語としてはまとまっていたと思います。山田満知子風の先生がかっこよく描かれてて本人嫌な気はしないだろう。ただ、(主人公が)ジュニアでクワド決めてたら、聞き役の女子大友達が名前も顔も知らんってことはなかろーよ、と思うんだけど。