期待外れ＃38.39

東雲の途 (光文社時代小説文庫)

　もう少し作者には冷静に描いてほしいな。遠野屋と小暮さまが勝手に生き生き動き出すのが面白いのに、熱が入るのはわかるけど能書きが多すぎるねん。結末はまぁそれなりにさわやかなんだけどあっさりすぎ。思惑にページを割きすぎずもっと丁寧に結末を書いてくれた方が個人的には好き。それと能書きよりも、前作を読んでない人や忘れてる読者のために、これまでのおさらい書いてくれる方がいいな。

国税局資料調査課

　激務なんだということはわかったけど、本の面白さとしては微妙であった。8年前の新聞紙、ねぇ…悪質なスキーム売る輩、それで得したと思ってる輩がのさばる世の中はイヤやなぁ。