とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ (光文社新書)

字幕屋は銀幕の片隅で日本語が変だと叫ぶ (光文社新書)

映画の字幕屋さんの書いた本。字幕をつけるときのエピソードよりも、日本語全般へのちょっとしたお怒りが多め。まぁまぁそないに怒らんでも、と思いつつちょこっと笑えてそれなりに面白く、ふ〜ん字幕ってそうなんかぁ、と初めて知ることも多かった。
で、中に
「自分は絶対に”(笑)”というのは使わない。」というくだりがあり、ああそうそう私もそうだったわ・・・と思った。この作者は私より一回り近く上の方で、今でもやっぱり(笑)を使う人間にはかなり偏見をお持ちのようだ。
曰く、
「(笑)と書いてある文章が面白かったためしがない。」
「ここで笑えと言われているようで嫌だ。」


わかる。ひっじょ〜にわかる。私も全く同じように思っていた。(笑)が駄目なんだから w なんてもっての他で、顔文字ももちろんNGだった。それっていつぐらいだっけなぁ・・・と考えてみる。いつくらいに書けるようになっちゃったんだか。
そういえば先日、「とうとうビジネスメールをデコメールで送ってくる馬鹿が現れた!」という怒りのコラムがあった。
私は、さすがに仕事で顔文字、w はあり得ないが、気の置けない仕事仲間だと (笑)とか(苦笑)とかは使ってしまったりしてる。友達へ(パソコンから)送るメールもだんだんくだけてきている。

(逆に携帯で送るメールは、絵文字・顔文字を1個くらい入れておかんと、なんだか座りが悪いのだな、なんでだろうね。)


メールの文章というのは、ちゃんとした文章よりもかなり口語的なので、口調や声色、表情が伝わらないと、冗談で言い切ってるところがキツく取られたりしないかな?とか、なんとなく不安になるから、(笑) が便利だと感じてしまうんでしょうな。
メール(携帯メールだったかもしれない)をたくさん打つ人ほど、国語力だか文章力だかが弱いという調査結果もちょっと前に出てた気がする。ブログもそうだ。だらだらだらだらこうやって書くことが普通、みたいになってしまっている(単に自分がそうであるだけか・・・)。

言葉は大切だと思う。人間は、言葉を使って考えているわけだから、言葉で表現できないことは考えられないんじゃないかな、と思う。いろんな子供達を見ていてもそう思う。危機感も持つ。でも「食べれない」も「全然OK」ももう違和感なく使ってしまってて、ま、いっか〜と思っちゃう。今日はニュースで「(植物に)お水をあげる」ってメーカーの人が言ってた。これはちょっと違和感あるかな。

ま、そんなことよりも、とにかくこの本を読んで、(笑)をおずおずと使い始めた頃、ああまた私ちょっと堕落しちゃったかなぁ・・・とか思ってたことなんてすっかり忘れてたぜ、と思い出したという話でした。。。




特捜検察vs.金融権力

特捜検察vs.金融権力

これも結構面白かった。この間、竹中大臣の本を読んだので、バブル後日本がどろどろにこけていくあたり(住専問題とかね)は読んでてなんというか、おえっとなりそうでした。金が腐敗臭を撒き散らしてた光景が今になって見えるような。まぁしかしようこんだけみんなええ加減なことやってたなぁと・・・。
・・・と、この本の主題はそこじゃなくて、タイトルどおり特捜検察と大蔵、金融庁が、さまざまな事件と絡めて書かれている。
ちなみに私小さい頃は、「大きくなったら校長先生か検事になりたい。」というようわからんことを言ってました。どっちにもなれませんでしたがw
たまに家宅捜索のニュース見て、捜査員に女性がいると「あ、女の人いた!やっぱスーツは黒のパンツスーツだなぁ、シャツは白なんだなぁ。」とかそんなしょうもないこと思ってたりします。