とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

#31世界観に、

罪の終わり

罪の終わり

圧倒された。予備知識なしに読み始めてしまったので、最初なんのことやらよくわからず、えらく時間がかかってしまった*1
楽しい本ではない。現実世界でも毎日事件が起こっているのに、ドラマ「藤堂比奈子」を見て、これをずっと読んでると、気が低いレベルでずっと振動しておかしくなってしまいそうだ。

といいながら、犯罪小説というわけでもない*2
罪とは、償いとは、人間の良心や、人が人を裁くことや、いのちと、いのちをつなぐためのこととか、ぶっとんだ世界(だけど、けっして絵空事とも思えない)に”黒騎士”が生まれて伝説となるまで(そもそもそれは真実なのか、誰かが作ったのか)、宗教言葉を交えてどんどんひっぱっていく。

」もこれも、最近読んだものではかなり面白い(というか”興味深い”、藤堂比奈子風ね)読書。とっつきにくさも同じだけど、ひきこまれ感もすごかった。あっちは過去、こっちは未来、東山さんすごいな、頭の中どうなってんだろ。

読了して、己の善悪基準や価値観なんて全っ然やなぁと。立派でもないし、かといってハチャメチャでもない。普通すぎる。。。ただのつまらない、誰も守れない、守ってほしいだけのフツーより下の小っこい人間で。ほんとうの嘘*3とか愛とか。なんかぼーっとしてしまいますよ。*4

でも、こういうのは読書だけで充分です。
大切な人たちは、どうか安全で無事な毎日を。

*1:でもラストは本を閉じられず、午前2時…

*2:相当酷い話ではあるんだけど、ストロベリーナイトのような気持ち悪さはなかった

*3:って変な言い方だけど、そういうくだりもあって。

*4:この前日譚「ブラックライダー」ってのを読むべきだったみたい。またいつか。もうちょっと気が戻ってから。