とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

#37意外とすんなり

 ヘンな歌詞の♪潮騒のメモリ〜 が頭から離れません。今週も朝ドラ面白かった。種市先輩も途中なんなのアンタ?になってましたが、お別れシーンは良かった。次週はいよいよ古田新太登場ですね〜(=^_^=)

 で、

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年

 春樹苦手なのにミーハーだから読む、んで、なんなんだ…と思う、のを予想してたけど、amazonのこきおろしレビューがなかなか面白くて、そうかそんなにまたまたオシャンティーイカくさい妄想オヤジなのか、と期待しすぎたら…期待しすぎたかな。。。そうでもなくて、言うほど”鼻持ちならない感じ”をあまり感じず済んでしまった(^.^; やたら読みやすいのであっという間に読めました。

 結局犯人は誰?みたいなのは相変わらず回収されない(それはそれでいいんだけど、緑さんと灰色さんのくだりはほんと放ったらかしな気がするよ)。

 覇気ない割に女からほっておかれないモテ体質の男、妙に世の中超わかってる感じで女女してないけど男の描く理想の女、みたいな女(いずれもスレンダーでストイック)、が多めのセックス描写とともに出てくるお話なのはいつもと同じ。。。決してタイプではないけど一応許容範囲のステイタスばっちり初老のおじさまと一緒にこじゃれたフレンチを食べてるみたいな気分になるのもいつもと同じ。。。だけど、ずいぶん”下りてきた”というか、フツーの読者にやさしい感じがしました。

 若い人が読むと「おぉ」と考えさせられて、考えるべき本なのかも。おばちゃんにとっては既に見てきた感じてきたような話でした。けど、まぁちょっと暗いけど良かったな、と普通に思える。嫌いじゃない感じ。そう思えたこの春樹さんの本は初かも。

 タイトルいいと思う。お話をずばり言い表してて、結局この本を読んで考えることはこのタイトルに行きつく感じがしました。表紙も好きです。