#11 ルトン

ホテルローヤル

　昨年の直木賞受賞作。授賞インタビューのときに、さっぱりとした感じで笑顔のいい人やなーと思ってみました。作者のお父さんが釧路でほんとに経営していたホテルが「ホテルローヤル」なんだとか。潰れて廃墟になったホテルからだんだん話がさかのぼって最後は建築前のお話。全体的にあまりシアワセ感のない、それでもついつい読んでしまう感じ。個人的には「本日開店」「星を見ていた」が好きかな。
　もうどこで見たかも忘れたけど、子供の頃あやしげーな建物に「　ルトン」っていう看板があって、なんなん？と思っていたんだけど、某有名ホテルに訴えられたかそれを恐れただけか、まぁそういうわけで、「ヒ」がなくなってるのを何度目かになって知ったのだ、それをなんとなく思い出しただけ。ルトンも廃墟になったのかな。。。