とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

#16好きじゃなくても認めちゃう

マリコ、炎上

マリコ、炎上

林真理子って好き?と聞かれると、そんな好きではない。若い頃はそこそこ嫌いだった。自分が歳とって、ちょっとずつ寄せてきたみたいなとこが、ある(体型か!)。小説も読んだことない(ドラマ「下流の宴」は面白かったよ)。だけどたま〜に、お店とかで手に取った雑誌にこの人のエッセイが載ってると読む。で、大抵おぉと共感する*1

というわけで、図書館問題とたたかっている林センセーには申し訳ないけど、借りて読みました。面白かった。

週刊文春」の連載は、あの「週刊新潮山口瞳氏の記録を抜いて、前人未到の32年目に突入してるんだって。すごいね。割と最近のニュースがネタになってるので、やっぱりおぉと共感するばかり。大炎上したと言われる川崎の事件の話も、これでなんで炎上するのかわからない。普通の意見やん(正解がどうかは別として)。noisy minorityが幅きかす世ってやつですかねぇ。

ただ、”ごく普通の意見””まっとーで正直な意見”なんだけど、なかなかこれ書けない。やっぱ林センセーだから、彼女じゃないと書けない*2
まっすぐなものの見方におばちゃん感性が被さり、びしっとした文章力に加えそれを世に出す胆力(…あと、社会的地位とかセレブなお友達とか…)が備わってないと無理っ。読んでて気持ちいいし、たまに笑えるし*3、概ね共感ですよ*4。憧れないけど、認めるべき女の人だわ〜*5と思った。だからこの昭和な表紙もOKなのだ。

*1:共感できない部分があるとすれば、彼女のセレブ自慢〜みたいなとこだけど、それは単なるこっちの僻みである。自慢したい欲があるからこそあんなふうに立派になれるんだろうと思う

*2:たかじん嫁百田センセー問題のときも書いてたもんね〜

*3:整形ポリスとヅラKGBには笑った

*4:子供を巡る事件の話もそう、ワンピースの良さがわからないけど歌舞伎ならいけるのもそう、少年Aの本は絶対読みたくないのもそう。その他いろいろ一緒だ〜と思うとこ多し。だけど、彼女がこれを喋ってるところを見ると、たぶんちょっと反発してしまいそうな自分、だから活字の人だ。

*5:という意味で、私にとっては西原理恵子と同じポジションの女の人