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羆撃ち

著者は本物のハンター。猟だけで生活すると決めてプロのハンターになり、とびきりの猟犬を育て、1ドル360円の時代にアメリカに留学して、となかなかすごい人なのだ。今も北海道で牧場をやりながら猟をしているのだとか。
獲物をビバークしながら追い、仕留めてさばく様子、淡々と描いてあるんだけど、すごく”本物”で、ハードボイルド小説を読んでるような感じ。
レバーもホルモンも食べられない私には、新鮮な心臓がすごく美味いと書かれてもひえーなわけだけど、その獣のにおいがすぐそこにするような緊迫感がなんとも言えず、大げさでも卑屈でもないフラットな書き方も良い感じでなかなか面白かったです。犬の話もいい。お勧め。