とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

沈まぬ太陽

沈まぬ太陽 スタンダード・エディション(2枚組) [DVD]

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 TVのを録画して見ました。だいぶ前に本も読みました。あれだけの長編を回想シーンを使うことによってうまくまとめているなぁと感じました。ま、なんといっても渡辺謙の良さ、その他のキャストも超豪華で見ごたえありました。
 映画自体は、本に沿って淡々とじんわりとした演出で、(多くの人が感じたように飛行機のCGだけはオイオイって感じでしたが)無理な筋変えがなくて良かったと思うのですが、本自体は、事実にインスパイアされたフィクション、といいながら、はっきりとモデルがいて、相当小説用に再構築しているようで、揉めた経緯があります。
 あれだけみんなが知ってる事実が織り込まれていれば、他の部分もそうなのかと思ってしまう。。。事実を知っている当事者は怒りがおさまらないでしょうね。日航の体質にいいイメージが無いだけに、読者はすっと本の世界に入っていけるし。
http://www.rondan.co.jp/html/ara/yowa3/
 去年「運命の人」を読んだけど、山崎さんももう頭が硬化しちゃってるわ…って感じがしました、「沈まぬ…」の時点でもそういう部分があったのかも。もちろん、力のこもった作品で、ぐいぐい引き込まれて読んでしまいました。けれど、今現在も関係者が多数いるとなると、やはりフィクションと言われても。。。会社名とか人の名前とか”いかにも”のいじりかたですからね。まぁ本でも映像でも、そういう脚色はよくあるんだろうけど、御巣鷹山の事故というのが、あまりにも大きすぎますね。ただ、あの事故のむごさ、遺族の悲嘆や、関係者の尽力は小説には結構書き込まれていて、胸に迫った記憶があります。この本によってあの事故を知る人もいる、そのプラス面・マイナス面両方によって評価の難しい本なんでしょうね(事故に関しては、風にそよぐ墓標 -父と息子の日航機墜落事故-の方が、誠実だと感じるのは当然ですね)。


 話違うけど、
 史実に混ぜ込むフィクションにもほどがあるんじゃ…ってのは、「天地人」とか「龍馬伝」とか「江」を見ても思う。。。私「篤姫」(「江」と同じ脚本家さんだそうですね)は見てなかったのでわかんないのですが…「江」はちょっともうギブアップかも(実際こないだの回途中でやめちゃった)、なんちゃって戦国風トレンディードラマにしか見えん(T-T) 役者も気の毒。大河はもそっとNHKらしくていいんじゃないの?子供に悪影響が出そうよ。。。
 視聴率狙いなら、芦田愛菜ちゃんで3カ月くらい引っ張った方が良かったんじゃ…ねぇ?