- 作者: 角田光代
- 出版社/メーカー: 朝日新聞出版
- 発売日: 2016/01/07
- メディア: 単行本
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結婚して人の奥さんと呼ばれるようになって環境が変わり、初めてお母さんになって更に世界が一変する(いい意味にも悪い意味にもね)。
やたらナーバスになって、みんなが敵みたいな気がして、必死で小さい世界に閉じこもってる自分が嫌で、自信がなくて情報ばかり求めてやたらイライラして。
もういいお兄ちゃんお姉ちゃんになったわが子のあどけない顔が浮かぶ、どんだけ当たってしまったことか…思わずもう一度謝りたくなる、ってか実際謝ったよ(T-T) 。。 。あんまり人生やり直したいとは思わないんだけど、あの頃だけはちょっと戻って「あんまり怒ったらあかんで」と自分に言いにいきたい。
親や姑ともどんだけぶつかったことか…読んでてもう息苦しくて息苦しくてしんどい。それでも読むのをやめられない。そして残り頁が少なくなると終わってしまうのが惜しくて一息入れたりする。
ま、それでも自分の周りは、オットはこんなじゃなかったし、きょうだいや友達もいたし、楽させてもらってんだけどね。
悪意に溢れた無意識の優しさ、お前は人並み以下だと貶め続けつつ腕の中に抱えて出さないようにする愛し方というところは、ブラック過ぎて滅入ったけど、ある、そこらここらにあると思う。それはただ男から女に向けられるだけでもないんだろうけど、一番多いパターンだと思うわ*1。自分も子供にこういうことをしちゃうんじゃないかと怖くもなる。
でも、でも、子育てはかけがえなく楽しいものだよ、今思えばね。
まあいっぺん読んでみてって感じ。ハマる人はハマります。男性にも読んでほしいね〜。