とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

#13息苦しく堪能

坂の途中の家

坂の途中の家

角田さんすごい。相変わらずすごいっす。

結婚して人の奥さんと呼ばれるようになって環境が変わり、初めてお母さんになって更に世界が一変する(いい意味にも悪い意味にもね)。
やたらナーバスになって、みんなが敵みたいな気がして、必死で小さい世界に閉じこもってる自分が嫌で、自信がなくて情報ばかり求めてやたらイライラして。
もういいお兄ちゃんお姉ちゃんになったわが子のあどけない顔が浮かぶ、どんだけ当たってしまったことか…思わずもう一度謝りたくなる、ってか実際謝ったよ(T-T) 。。 。あんまり人生やり直したいとは思わないんだけど、あの頃だけはちょっと戻って「あんまり怒ったらあかんで」と自分に言いにいきたい。

親や姑ともどんだけぶつかったことか…読んでてもう息苦しくて息苦しくてしんどい。それでも読むのをやめられない。そして残り頁が少なくなると終わってしまうのが惜しくて一息入れたりする。

ま、それでも自分の周りは、オットはこんなじゃなかったし、きょうだいや友達もいたし、楽させてもらってんだけどね。

悪意に溢れた無意識の優しさ、お前は人並み以下だと貶め続けつつ腕の中に抱えて出さないようにする愛し方というところは、ブラック過ぎて滅入ったけど、ある、そこらここらにあると思う。それはただ男から女に向けられるだけでもないんだろうけど、一番多いパターンだと思うわ*1。自分も子供にこういうことをしちゃうんじゃないかと怖くもなる。

でも、でも、子育てはかけがえなく楽しいものだよ、今思えばね。

まあいっぺん読んでみてって感じ。ハマる人はハマります。男性にも読んでほしいね〜。

*1:ただ、そういう一種の優越感が無いと居られないのが男性の特性なのかもしれないとも思う。それを完全否定されると女性の傷つき方とはまた別の意味で男性も痛んでしまうんちゃうかな。女性が自分を下に見られる、馬鹿にされる苦しさから逃げられない様に、女性がなんなく耐えられることが男性には難しかったりするんだろう。それは私が女性だからやっぱりわからない。モラハラした方された方相互が理解することってほんま困難なことだわ。