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誘拐ラプソディー

また荻原浩だけど、
こっちの方が面白かった。

悪人になりきれない主人公が子供を誘拐、って
まぁよくあるパターンだと最初はあんまりひきこまれなかったんだけど。

随所随所細かいネタもあり、楽しませてくれる感じ。
結局予想通りの展開ではあるんだけど、
リズムが良くて後に行くほど良かった。

主人公　伊達（誘拐犯）の心情はかなり細々書いてあるのに反して、
篠宮（誘拐された親）の方についてはかなり抑えられている。

けど、読み終わって誰の気持ちになるかというと
篠宮なんである。

そこが良かった。