＃10 悲しすぎる

中村勘三郎 最期の131日 哲明さんと生きて

　こういう本を出すときっと色々言われたりするんだろうけど、私は読んで良かったです。
　いよいよだめというところでは涙が止まらなかった。本当に残念でならない。ご家族お友達の無念は想像できないほどだと思う。
　
　がん治療の難しさ、手術の怖さも感じました。素人はお医者さんに言われたら信じるしかない。これだけの財力、コネもあろう人でこうなんだから、我々なんて。。。
　
　そういう悲しい部分は多いけど、ご夫婦の話としてはもうべたべたでちょっと笑えた。ここまで好きになるって、夫、妻、どちらもすごくないと無理だわー。自慢されてるんやけど、腹が立つのを超えるレベル。ご立派です。

　見るからにせっかちそうな勘三郎さん、生き急ぎすぎです。治療については彼のこの男前で気持ち良よすぎる性格が災いしてしまったのだと思うと余計悲しい。