こういうさーっと読めて、ああ、面白かった。っていうのは割りと好き。
でてくる材料もなるほどって感じ、ラストの裏切りもほうほう、
・・・なんだけど、なんとなく物足りない。人物描写が平板すぎるのかなぁ。。。
ちょっと前に呼んだ「火の粉:雫井修介」もこんな感じだった。
(「犯人に告ぐ」の方が私は面白かったと思う。)
どきどきさせようとしてるんだけど、なんかこっちがノリきれない部分が最初から最後まで続く。
どちらの本も読んでそれなりに楽しいけど、すっきりイケない感じ。
人物が本の中で生き生きとしてないように感じる、かなり勝手な意見。
どちらも映画やドラマにすると分かり易くて面白そう。映像っぽい小説とでも言おうか。
逆に言うと、すっごく面白い本は映像化難しいでしょ?
話をフェイクに戻すと、
”大きいことやったるで!わくわくどんでん返しっ”って言うなら、
真保祐一の「奪取」の方がイイ(真保さん好き)
”ギャンブルのドキドキ感とそのとろける感じ”を現代感覚でって言うなら、
石田衣良の「赤黒(ルージュノワール)」の方が好み。(石田さんはちょっと飽きてたけど、また読もうかなぁ。)
特に、赤黒とフェイクはなんとなくイメージがだぶるので、それもマイナスポイントだったかも。。。。
まあ、また幻冬舎の上手な広告にやられちゃったな、という感じの一冊。
さて、お次は・・・
堤義明 闇の帝国 (七尾和晃)じじくさいでしょw