
- 作者: 薬丸岳
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2015/09/16
- メディア: 単行本
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吉永さんは立派でもないけど、ダメということもないごく普通の等身大のお父さん。離婚して翼を育てていたお母さんも同じ。ワーママである弁護士神崎さんも加わり、ひとつひとつ現実のように迫ってきて、読み進みたいし、怖いし…という感じ。
吉永の父が言った「物事のよし悪しとは別に、子供がどうしてそんなことをしたのかを考えるのが親」というのは響く言葉。
結末には救いがあって良かった。けれど、取り返しがつかないことについても強く訴えがあったと思う。
家庭環境は子供の心の成長と密接に関わっているんだろうけど、大人も迷うしわからないことが多くて、悩んでばかりだよ。。。ちゃんと育てたいとは思っているんだよ、みんなそうだと思う。
本とは関係ないけど、中学生が部活動の移動中に事故にあったニュースが痛ましい、悲しい。子供はとにかく生きて大人になってほしい。大人はそれをサポートして、そうして繋がっていくしかない。