とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

廃用身

廃用身


なかなかすごい。面白いと言うよりは、怖いよ〜。


よくできてると思う。見返しの推薦文負けしてませんでした。
短期間ですが、まさに本文に出てくるような患者や施設を間近に見たこともあり・・・経験が無ければちょっと受け入れ難いかもしれないけれど、この突拍子もなく猟奇的でもある表現の中にある真実の闇みたいなものにひたひたと責められる思いがあるのです。


関係ないけど、以前私が会話の中で「みみざわりのいいことばかり言ってたら・・・」みたいな表現をしたところ、それは日本語として誤りだと言われたことがある。「耳障り」は一語でしか、かつ悪い意味でしか使わない、と。私は「耳触り」という字を思い浮かべてたんだけど、そんな言葉は無いとのことだった。


この本の文中に「耳触りのいいことばかり言ってはいられません」という箇所があり、ふとその昔のことを思い出した。なに?OKなの?と思って検索すると、ヤフー辞書にも載っている。なんだ、合ってるじゃん。相手が先生だからすぐ信用して確かめなかった自分が悪いんだけど。それとも昔は使われなかったの、かな??


そう言えば、今日通った道に「ここを左折しても○○(店舗名)には行かれません」という立て看板があった。新しく大型店舗ができてるけど、生活道路を通るなということなんだろうけど、「行けません」でいいんじゃないの?と思った。いかれません?いけません?・・・日本語は難しい。「爆笑」というのも、大勢の人が一斉に笑うことを指すのであって、一人で爆笑するというのはおかしいらしい。一人なら「高笑い」とか「大笑い」が正解だそうだ。だから(笑)はよくても(爆)はおかしいということだ。(高)とか(大)とか書いてください(ってどう見ても高校と大学の略にしか見えないな)。

 
ま、それはそれとして、なんせ、この本怖いよ〜。いろいろ考えてしまう。余り救いは得られない、ちょっとはあったかもしれないけど・・・。
そうそう、普段あとがきから読んでしまうそこのアナタ!絶対「前から読む」のがお勧めよ。◎