とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所

小説 こちら葛飾区亀有公園前派出所

それぞれの作家さんの世界に両さんが入ってるのだ。






滝山コミューン一九七四

滝山コミューン一九七四

どっかのおじさん(いや、ほんとにあの人は何がしたいんだろうねw)のせいで日教組が話題だけど、これはたまたま読んでしまった一冊。内容は興味深いんだけど私にはちょっと読みにくかった。
うちの小学校は君が代も日の丸も普通にやってたけど、「班競争」みたいなのはあったかも。それに、まったく教科書を使わずプリント中心で算数を進める先生っていたなぁ。「水道方式」って初めて聞いたけど、今も日教組のHPに載ってるみたいだ、ふーん。
これを読んでて、虎男の去年の担任の先生に思い当った。班替えでふつーに考えたらありえないやり方をとって、お母さんたちはかなり抗議してたんだけど、この本のこの時代の考え方にはあてはまるのかもしれないな…。
怖いです、滝山コミューン。小学生にそこまでさすか、って感じ。ほんとにこんなこと考えてる先生がいっぱいおって、子供に対して組織だって行動してたのかと思うと、びっくりするし、おっそろしいとも思う。でも大方の子供がそれに染まらず(むしろトラウマになって)大人になってるんだろうけどね。
織田信長について知ってる人」のエピソードを読んで、「あ〜、そういうタイプの先生おったかも〜…」と思ったし、♪鬼〜のぱんつはいいぱんつ〜、も歌わされた記憶アリ。
ここまでじゃないけど、なんとなく学校というところが特殊な空気を持ってたのは数年後の時代を生きた子供として記憶にあるかな。毎日曜日電車に乗って学習塾に通い、急いでお昼ご飯を食べて夜遅く帰る、学校と塾の二つの顔を持ってた、という著者に自分がちょっとだけ重なったりもする。
学校の先生、塾の先生、当時は子供だから「先生」と思って見てたけど、今思えば「変わった大人」が多かった気がする。長嶋さんの現役時代を知らないのと同じように、「左」が勢力を持ってた時代は知らないと思ってたけど、実は純真な子供時分にそういうのも浴びてたんかいな〜と思ったりもする。なんせ、良い悪い以前の郷愁を感じさせる本でした。
今とはほんと様変わりだと思う。そんなイデオロギーなんて誰も気にもしてないような。先生はひたすら忙しくて問題が起こらないようにするのにいっぱいいっぱいで、子供に自分の主義主張を伝えようとしている暇なんかないんちゃうかなぁ、どうなんかなぁ。ひとつひとつのクラスが「独立国」で「先生次第」ってのはいまだにそうなんだろうけどね。。。