- 作者: 白石一文
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/04
- メディア: 単行本
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何が”快挙”なのかも、結構意外なラスト。。。みなさまの人生にも快挙があるよ、という応援にも感じたり。
福岡出身早稲田卒の作者なのにやたら地元の地名が出てきて、あっという間に読めました。須磨寺とはまたマニアックな。。。と思ったけど、「大本山」だったのね(^.^; たまに近くを通るんだけど行ったことがないです。「夫婦とは…」の三好兵六さんの句碑、いつか見てみたい。阪神大震災が描かれますが、確かに震災離婚、その逆の絆深まり婚、いろいろあったと聞きます。夫婦、なぁ。。。
で、この作者も割とそっち系(どっち系?)描写が多いんだけど、”ありそうで、ない”と思う村上春樹さんの描くシーンに比べると、より生活実感があるというか、”なさそうで、ありそう”な感じを描く作家さん。あっという間に読めて、悪くないけどちょっと物足りないような読後感でした。けど、どちらかがしんじゃうとか安直に演出せずに、これからも生きていくよ、という余韻がいいのかなとも。