とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

#47.48.49作家さんそれぞれ

いつも彼らはどこかに

いつも彼らはどこかに

 毎度のことだけれど、1.2行読んだだけで、すーっとする小川洋子ワールドに引き込まれました。静かな山の中とか湖の前とか、そういうところで読書してるような感覚になります。
忘れられたワルツ

忘れられたワルツ

 帯で伊坂幸太郎がべた褒めしてるんだけど、期待を裏切りません。「何気なく見える」ことをこんな風に切り取って表現できる能力に感服。全然高尚ぶってなく、くすくす笑いたくなる、ただし笑われているのは自分自身かもと思う。
さよなら渓谷

さよなら渓谷

 映画の宣伝で真木よう子が、役の重さにつぶれそうになって「これはかなこに起こってることであって、真木よう子にではないんだ〜」と自分モードに戻すのに苦労して、そんなことは初めての経験だったと語ってたんだけど、途中からそれがわかる気がしました。あらすじを聞いただけと、読み進めるのとではずいぶん印象が違い、辛くて泣きそうになります。あっと言う間に読了でき、救われたようで、救われようがない感じ、女であるのがたまらなく嫌になるような気分にさせるところが吉田さんらしい。