2013-07-29 #47.48.49作家さんそれぞれ 本 いつも彼らはどこかに作者: 小川洋子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/05/31メディア: 単行本この商品を含むブログ (11件) を見る 毎度のことだけれど、1.2行読んだだけで、すーっとする小川洋子ワールドに引き込まれました。静かな山の中とか湖の前とか、そういうところで読書してるような感覚になります。忘れられたワルツ作者: 絲山秋子出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2013/04/26メディア: 単行本この商品を含むブログを見る 帯で伊坂幸太郎がべた褒めしてるんだけど、期待を裏切りません。「何気なく見える」ことをこんな風に切り取って表現できる能力に感服。全然高尚ぶってなく、くすくす笑いたくなる、ただし笑われているのは自分自身かもと思う。さよなら渓谷作者: 吉田修一出版社/メーカー: 新潮社発売日: 2008/06メディア: 単行本購入: 4人 クリック: 31回この商品を含むブログ (83件) を見る 映画の宣伝で真木よう子が、役の重さにつぶれそうになって「これはかなこに起こってることであって、真木よう子にではないんだ〜」と自分モードに戻すのに苦労して、そんなことは初めての経験だったと語ってたんだけど、途中からそれがわかる気がしました。あらすじを聞いただけと、読み進めるのとではずいぶん印象が違い、辛くて泣きそうになります。あっと言う間に読了でき、救われたようで、救われようがない感じ、女であるのがたまらなく嫌になるような気分にさせるところが吉田さんらしい。