とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

#20勇気を出して聞くべき

緑内障の最新治療

緑内障の最新治療

 著者のお父様が緑内障で、治療を受けているにもかかわらず、会話の中で「眼圧ってなんだ?」と言われてショックを受けたそうです。

 医者は説明しているつもりだが、伝わっていない と。だからわかりやすーく説明してあります。
 この本にも「目薬のさし方大事」と書いてありましたが、私は医師からは何も言われなかった。添付文書にちゃんとさし方は書いてある、だから読めばいいんだけど、なんていうか、何事も書いてあることをそんなに真面目に受け取る人ばかりじゃないような気がするねんな…(水以外のもので薬飲んだりしちゃうおばちゃん)。ただ、今回の女医さんは超マシンガントークでしたが、簡潔な説明と喩が上手くて、目の構造とかどこがどうなって病気になってるかとか、初めてあぁそゆこと!と納得できました。これだけ長いこと眼科医にかかってこれだもんな。。。お医者さんって、短い診察の間になかなか適切な質問できないし、向こうも専門的なこと言うても分からなくなるだけやと思ってるやろしね。

 本の中にも、日常生活や食べものなど気を付けた方がいいことありますか?と聞いても、ほとんどの医師は「普通でOK」と言う。良い物がないわけではないけど、そう言うと極端な食生活を取る人がいるのでその方が心配だとか、なるほどと思った。緑内障の治療についても、「予防も兼ねて早く治療を始めた方がいい」という医師と「一生さし続けないといけない目薬なので、少し様子を見ても良い」と考える医師がおり、どちらも間違いではないと。そういうことはなかなか患者側にはわからない。

 以前かかっていた眼科で、網膜の薄いところにレーザーを打った方がいいと勧められて一旦は手術を決めたけど、家に帰って色々調べると、必ずしも自分の症状に対して「打つ派」が大半ではなく、意見の分かれるところであることを知り、止めたことがある*1。ちなみにその件今回の医師に尋ねると、「あなたの場合は適応ではない」「まったく効果がないわけではないが、それで剥離が防げるとも言えない」と言われてホッとした。

 母なんかよく「先生がなんにも言わへんってことはいらんってことなんやろな…」と言ったりするけど、それはある意味そうだし、そうでも無い場合もあるんだなと感じた。こんなこと聞いてもいいんかな、って迷ったら聞くべき、ただし簡潔に、ってとこですかね。

 あと、薬に関しては薬剤師さんに聞けばいいんだろうけど、私は調剤薬局のやりとりが苦手。病院でそれなりにくたびれてんのに、いざお薬をもらうときにまた「きょうはお咳が出るんですかぁ?」とか「眼圧が高めに出ましたかぁ?」とか、そんな自己満足な問いかけいらんねん。他人がすぐそばにいるようなカウンターでいちいち病状を君に説明する気が起らない。気を付けなければいけない飲み合わせがあるとか、重要な注意事項だけ知らせてくれれば良い。「○○医師からこういうお薬が処方されてます」と、あとは「何かお薬についてお尋ねになりたいことがおありですか?」だけで良い。そういう薬局があればわざわざ行きたいと思うくらいだが、残念ながらお目にかかったことがない。

*1:カッコいい眼科のHPなどでは推奨意見が多かった。そりゃ設備のあるところはやりたいし、わざわざ否定的なことは載せないよね。ただ比較的新しい研究会の発表資料に否定的(というか打っても有用ではない)と書いてるものを見つけたりして