私が生まれる前のお仕事日記、大正生まれの服部さん、残念ながらもう鬼籍に入られたとのことですが、面白かった。話題になったのも納得。
中央銀行総裁としての姿勢、自分に近い人の言うことを鵜吞みにせず、実際にルワンダの国民にあたって、その人らのためになるように、ご自身で判断して進めていく様子はドラマみたいだ*1。一国の経済を立て直す過程、数字はわかりやすく、語り口もすっきりしていて、ちょっと感動する。
これだけの仕事をなさるのはほんと凄いこと、その大変な彼をあたたかい家庭で支えた奥様も素晴らしいなと思わずにいられないお話。
増補版で載せられた、ルワンダ動乱についての考察もなるほどなーと。マスコミの伝え方に疑問を呈し、反論を述べ、ルワンダ国民への愛情と酷い状態を残念に思う気持ちが伝わる。
これまでこの服部さんのことは全然知りませんでした。。。
今の時代にも、これくらい仕事が出来て賢い日本人はいてはるんだろうけど、公の為に働くことにこれほど熱意のある人っているのかな。。。いてほしいですけどね。
*1:キムタクが総理のドラマ、こんなん実際できるかいなと思って見てたけど、あれをちょっと思い出した。