とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

煙突

私が育った町には、海沿いに製鉄だかコークスだかの工場地帯があった。
マンションなんか建ってない頃、小学校からでも、家のベランダからでも、海側を望めば、赤と白の縞模様の煙突が何本も立ち並び、煙をたなびかせていた。
小学校の屋上に、黄旗や赤旗が揚がると「光化学スモッグ」の合図だった。
夜なのに、空が気味悪く真っ赤になっていることも、普通だと思っていた。


自分はあの煙突みたいだなぁ、と思う。
あの工場でお父さんやお母さんがお給料を貰っている人もたくさんいたんだから、経済的には確かに貢献してる存在なんだよね。鉄は国家の要だし(笑)
でも、両親が子どもの頃にあった砂浜は消失し、海水浴もできなくなった。そういえば、ワシ子どものころ喘息やったらしい。
自分は、全く役に立ってないわけじゃあないけど、基本的には公害噴煙煤煙撒き散らし型人間、たまに高炉爆発させたりして。。。
全く価値が無いわけじゃないけど、人々を癒す緑にはなれない縞々模様の煙突。
ちょっとはましなフィルターをつければ、ええんでしょうかね。