ほんわかしてるようで、暗い面、変人な面もあって、好きですね。弱者目線とでもいうのかな。
人の痛みに気づく、気づけ、でないとカゲロボが見てるよ、うん。
泣いてもいいから、ごめんなさいって白状して前に進めばええかと。
「これから〇〇の映像が流れます」…津波関係のときによく流れるテロップですが、この度はご遺体。
TVの大画面でこんなに知らない人の遺体を見るって、まぁないわな。
最初は、え、怖…と思い、ぞっとして、(ちょうど夜のおやつタイムだったんだけど)食欲がすっと失せた…けれど、だんだんと
旅立ったんだな(もしくは今旅立とうとしてるんだな) と見えてきた。
家族の気持ちもよく伝わって、他人事とは思えず、いつのまにか淡々と、どこかあたたかく見ている自分がいた。
痛ましい事件が起こって、人の命を、子供の命を何だと思ってるんだと辛かった日だったので、余計いろいろ考えてしまった。
生と死はつながっていて、これ、究極のいのちの教育だなと思ったり。
それはそれとして、下世話な目線から言うと、これすごい宣伝になってるわ~ってね。レストランなどの比ではないだろう、すでに有名だろうけどまた依頼殺到だ。そもそも「おくりびとアカデミー」の宣伝のための企画とも見えた。
ありがちで立派な高い結婚式より、同じお金を使うなら自分たち流に拘りたいという人が多いように、お葬式だってそうなってくの当たり前よね(逆に直葬みたいなコストをかけないものも増えてる、多様化)。かつてタブーとされたものがそうでなくなるのは意外と早いもんだ。何より若者より高齢者はお金を持ってるんだし。高齢者ビジネスがホットなんだから、あなたとあなたの家族のための心のこもったお見送りという商売はどんどん流行るに違いない。
番組で紹介されてたいくつかの式は家族の要望があったけど、近い親族がなくひとり老人ホームで亡くなった裕福そうな女性の式は、依頼だけがあり、内容は完全に会社側が考えて作ってあげてた。
これからは、本人が生前から打ち合わせして自分や家族の望むオリジナルな式を作るってのが、一般人にも広がっていきそう。個人的には田中好子のボイスメッセージが流れた式が印象に残ってるなぁ。昨日の番組で、お父さんに「いっぱい釣れるよ」って話しかけた息子さんにも、ラストのお母さんへの手紙を読んだ息子さんにも泣かされた。*2
それにしても、納棺師の木村さん(尾上松也とムロツヨシにちょっと似てるんだが)、まじで化粧うまいわ~。ほんとみんな綺麗にしてもらってて、いいなぁと思った。
で、あの川崎の事件は、容疑者が亡くなってるので解明は難しいだろう。防止に全力と言ってもどうやって防げというのか(安倍ちゃんのええかっこ指示にちょっといらっと)。学校にこれ以上どうしろと、と思ってしまう。8050問題、ひきこもり対策、どうするんだろう。