たばこモクモクの部屋で昭和の刑事さんチーム、面白かった。(同年代の)「オリンピックの身代金」また読もうかな。
吉展ちゃん誘拐事件がモチーフになってるけれども、それだけの話でもない*1。かなり膨らませたフィクションになってる。時代ごと、場所ごとの登場人物のキャラクターもそれぞれ際立っていて、引き込まれて読んだ。
読み終わっても表紙の通りなんか暗い、黒い・・・ほんとだ、これは宇野の「轍」だ。黒いけど鮮やかで、後半もっかい読み返してしまった。
ラストは特に映像的ですね。映画になりそう。
犯人役は誰だろう、菅田将暉、柄本佑(ちょっと歳行き過ぎかな)…
父親(今回は継父だけど)に虐待される男子ってのが、「盤上の向日葵」と同じなので千葉雄大も浮かぶけどちょっと違う(莫迦を演じないといけないもんね)。
清原翔くんも雰囲気だ、ちょっと綺麗すぎるけど杉野遥亮とかもいいなぁ。。。と妄想膨らむ。
文中、捜査手法だったり社会の反応だったり、なんども「時代が変わったな」という話が出てくるのが印象的。
世の中って常に動いてて、常にちょっと前の方が人間らしくて良かったように思うものなんだろうか。