とらとらでひとりいぐも

TigerBalm's diary   ぼぉっと生きてる第2種兼業主婦の独り言

お上品爆弾

何があっても大丈夫

何があっても大丈夫

この人を「お上品爆弾」と評したのは、かのナンシー関さんであるが、
私の第一印象も、お嬢ちゃんおばちゃんだった。


かつて、ニュースステーション全盛期の頃、10時になったら久米さん見て、
それから筑紫さん?プロ野球ニュース?みたいなはしごをしていたのだけれど、
何気にある日見てしまった「きょうの出来事」。







「な、なんだこの 孔雀 みたいなおばちゃんは?」
(よしこちゃんごめんなさい)






そして、ちょっとこもった可愛い声でニュースを読む。
”ええとこ”出のご婦人、って感じで、ニュースキャスターっぽくなかった。


けれど、よく見てると
なんだかきりっとしてる。
怒ったようにニュースを伝えているときもあって、妙に可愛い。
いや、そう言っては失礼なのだが。
軽いようで軽くない。偉そうではないけど言うこと言う。
はんなりしていてたおやかな感じ。


最後は”ちゃかして”終わっちゃう久米さんより、
この人のを聞いてる方がいいなぁ、と思うようになった。
彼女宛の爆発物騒ぎがあったときも毅然としていた。
そんなよしこちゃん。


著作を読んだのは初めてだけど、
すごいのはよしこちゃんのお母さんだ。
すごい。
すごい。
ほんまにすごい。
やっぱ明治のおんなはすごいわ。


お母さんや、よしこちゃんの生き様。親子とは、夫婦とは、人間とは。
その他にも、その頃の日本人の感覚、国家と国民との意識、
などにも考えを及ぼすことのできる一冊で、なかなか良かったです。


あと、単純に、生き生きと若者時代を過ごしていたよしこちゃんに
触れられる楽しい本でもあります。
ぜひ次回は、著者自ら”敢えて触れなかった”と言ってる、本人の恋愛部門も書いて欲しいな。