- 作者: 町田康
- 出版社/メーカー: 中央公論新社
- 発売日: 2005/03/25
- メディア: 単行本
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最初、時代小説っぽいので、苦手かな?と思った。
分厚いのに、まとまった時間がとれずなかなか進まなかった。
しかし、だんだんとのめりこんでいきました。
くふ
おほほほ
じょじょにわらかしてくれる。
そのうちほんまにわろてしまふ。
でも、ラストは一気に読まされ、鼻の奥がつ〜んと。
そして、ああ終わってしまった・・・、と
もう一度ラストを読み返しました。
河内弁では自己実現できない、
思弁的な熊太郎の物語。
物凄く変な極道者なんだけど、
ついていけない筈なんだけど、
すごくわかる、
うん、わかるよその気持ち。と
何度も思いました。
ことば
ことば
銭
博打
女
プライド
子鬼
ドール
仲間
神仏
ことば
ことば
頭ん中と言うてることが
ぐわあてなって
最後のことば
・
・
・
・
・
あ、失礼(^.^; わけわかりませんね。
さっき読み終えたばかりで、
なんかちょっとまだコーフン気味。
モチーフとなってる「河内十人斬り」って私は知りませんでした。
盆踊りで鉄砲節はよう踊ってたけどなぁ・・・。
なんせ、
ミステリでもない本にこんなにぐいぐいひかれたのは久しぶり。
ただ、河内弁に馴染みがない人にはつらいかも。
例えばもしこれが東北弁だったら私は読みづらいかなぁ、と思います。
ただ、(河内弁が)わかるだけに、
「ほだらこれ弁償(まど)てくれるんか。」
「だぼ。」
「ちょ、ちょうまってえや。」
とか、
もうストライク。
自分はもうそんな言葉使わんけど、
子供の頃思い出したり。
いきいき、びんびん伝わってきて
登場人物が命をもって駆け巡る感じ。
しかも河内弁だけじゃなく
標準語との混ざり具合が、
それから、
予告なく出てくる現代目線の考察との混ざり具合も、
もうほんまたまらんねん。。。ほんとにね。
本の帯の紹介文はいまいちこの本の魅力を伝えているとは思えない。
そこかしこのレビューは、
ネタバレになっちゃうので絶対読ま無い方が良い(これもかw)。
このぐずぐずの話
どなしておわるんやろう?と思てたら
こないなふうにおわってもうて
ほんまもう
マジたまらんわ
オススメです(⌒▽⌒)