一気に読める。
何事も両面がある、善悪白黒では割り切れない。
よそのお母さん、自分のお母さん。女子同士のあるある。
大人になってからのゆいちゃんの軽薄な感じもあるある。いやな子もアイドル系もおとなしめも、みんなで大人になりたかった。
女の子の目線だなー。
別々の事務所で働く弁護士夫妻と、その子育ての描かれ方も、女性ならではの視点だと思う。夫に不満をぶつけず、その鈍感さに少し感謝するシーン好きだ。それは我慢かもしれないけど、そこで一息ついて考えられるのがこの主人公の知性だな。
子供、とくに小さい子供とは何より一緒にいたいけど、それだけで終わらないのがお母さん業だと思うし、いかようにもなる(と思えてしまう)未来の大きさに押し潰されそうにもなるもんね。
ミステリーとしても悪くないし、家族の物語としてのラストもよかったです。