朝ドラ「エール」の本。タイムリーに届きました。
小説としての面白味はそんなにないけど、音楽と夫婦愛の物語。特に戦争中のあたりを読むと、ほんとに昔の女の人は我慢強く、粘り強いなと感心する*1。
妻として母として、自分のことは後回しで、厳しい状況でもなんとかする。今のコロナ禍と比べるのはおかしいのかもしれないけど…不満や疑問はありつつも、とにかく家族を守っていかなくちゃ!と夫を信じて頑張るひたむきさに元気づけられた。
朝ドラ初回、「素敵なご夫婦ですね。」と、萩原聖人が呟いた台詞通りのお話でした。
ただし、金子と裕而は、本では文通*2から始まる恋でしたよ。今日の放送回の「運命の出会い」は無かった、あれはドラマの脚色ですね。
裕而→裕一は近いけど、音ちゃんのモデルは 金子(きんこ)さんです。金子って名前からして個性的😃。
古関裕而、日本のマーチ王🎵「ああ栄冠は君に輝く」も、「オリンピック・マーチ」*3も好き🎵
朝ドラと言えば、主人公の 裕一 が吃音である設定*4。
あー…また、「内気な子がどもる」ってステレオタイプな描かれ方するのか(^-^;…と思って見てたら、今朝の「あさイチ」で子どもの吃音について取り上げていました。
ナイス!あさイチ。
おばちゃんは、吃音の子を持つ母でした(今も…かな)。
就学前は少し言葉に詰まったりしていて、まぁ言いたいことがいっぱいあるからかな~程度に思っていたのが、
小2のときに酷くなり、学校で真似されたりもしていたようで😌
これはいかんと、小児科経由でST(言語聴覚士)さんの治療(というか面談)を受けた。最初隔月くらい、途中から年3.4回かな。
STさんと面談すると安心するのかほとんど出ない、でも日常生活ではちょいちょい出る、人生山あり谷あり。
中学3年でSTさんが病院を変わられることもあり、卒業しました。
とてもやさしい先生で、親子共々ほんとうにお世話になったわ。
冬は寒くて口が回らない時期なのか悪くなりがち、あと、決まったことではなくて本人が考えて喋ったり、面白いからこれ言いたい!ってテンション高い時の方が、詰まる(だからストレスのせいとも言えないと思うんだな、全く関係ない訳ではないだろけど)。
今年1月会ったとき、あれ?久しぶりにちょっと詰まってるな~と思ったけど、3月会ったときは、そうでもなかった。
中学くらいから先生にも「教室では気付かなかった」と言われてたので、まぁ外ではそれなりに(本人内面では苦労があるらしいが)やってる。
大学、知らない土地に移ってひとり暮らし、どうなることかと思ったが、1年経って友達もおるし、バイト仲間とも楽しそうにしてるの見られたし、彼女もおるし、なんとかなってるようでありがたいことだと思っている。
でも、何度も、悲しい思い、悔しい思いしたよ、本人もおばちゃんも。
泣いたことも、あった。
やっぱり今でも「(母として)申し訳なかったな」と思ってしまう。だから、ドラマで吃音のシーンがあると、ちくちく痛い。
吃音が、親の育て方の失敗ではなく、ひとつの個性だという認識が広がると、多くの親が(とりわけ、お母さんが)救われると思う。よろしくNHK。